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2007年5月20日

音声できく般若心経(補足2件あり)

~ シリーズ最初からよむ人はこちら ~ 


 こんな般若心経フラッシュがある。

 じつは私はこういう読経の音声が嫌いである。こういう声質が嫌いなのである。最初の節回しや途中の鐘の音はいいのだが、読経の音声は、蜂がぶんぶん飛んでいるような、攻撃的な、暴力的な、細かい棘のある声だと思う。オペラや賛美歌やクラシック声楽や演歌などの声の感じと聞き比べてみれば違いは歴然としているだろう。

 自分のためには、あのような声がいいのかもしれない。どうせ凡夫は攻撃的・暴力的な精神を内に秘めているのだろうから、経文がそれと共鳴・共振していかないと修行にならないのかもしれない。だが、聞くぶんには嬉しくない。やはり美しく優しく響く声のほうが心に深く染み渡るように思う。心に受けとるならば、そういうものを受け取りたい。

 最初は諸天や明王のような荒々しい心の持ち主でも、修行を積んでいけばやがて観音菩薩のような優美な心の持ち主になる。本当にそのような高い境地に達すれば荒々しいものは柳に風のように受け流してしまえるのだが、中途半端な修行段階では、荒々しいものに繊細な心が壊されてしまう。だから私は、僧侶の読経が(全てとまでは言わないが)嫌いなのである。他人のために読経するのなら、僧侶はまず声の練習からしてくれたまえ、と言いたいくらいである。音楽的に優れていて、聞いている者がお経の意味を理解しなくても美声に酔うくらいでないと、利他行にはならないのではないかとも思うのである。まあ、これについては反論もあろうが、それに再反論するとなるとすごく高度な話になってしまうし、ほぼ間違いなく私の意図が通じないと思うので、こういう見解もあるということを提示するだけで深入りはやめておく。

 なお、上のフラッシュの読経テンポは一般的なものだろうと思うが、私個人としてはもっとゆっくりしたテンポのほうがじっくり意味を感じながら唱えられる。個人で行ずる場合は、読経のテンポは自分の感じ取れるスピードに合わせたほうがいいのではないかとも思う。もっとも、いちいちお経の意味を思い描かなくても一部を唱えただけでその精神にダイレクトにアクセスできるようならば、読経テンポも関係なくなるのだが。

 いろいろ余計なことを書いてきたが、なにはともあれ、まずは完全に暗唱することだ。口に出しながらその意味をイメージできないと話にならない。目で漢字を追っている状態では、それだけイメージを自由に使えなくくなる。
 
 

 
 
  〔補足〕

曹洞宗 正木山 西光寺 住職ご挨拶 にも般若心経の音声があった。読誦する人によってほんのちょっとだけ雰囲気が違うか? こちらのサイトには 仏教講座 観音経もあるので、参考になるかもしれない。
 
 
 
 
  〔補足 その2〕

 YouTubeには、だいぶいろいろな般若心経の音声が投稿されているので、ここで紹介したい。

真言宗高家寺の遊歩和尚さん読経の般若心経

 彼は、かつてニフティの仏教フォーラムでシスオペをやっていた。
 
 
 
 このページ冒頭でリンクした私があまり好きではない音声の読経は、YouTubeにも投稿されていた。
般若心経 (Han-nya singyou)

 
 
 
 初音みくの般若心経もある。(笑) 

はちゅねミクで般若心経(ネギ木魚)

 
 
 
 ところで、私はしばしばサンスクリットの般若心経を参照して解説するが、参考までにそれも取り上げよう。
Gate gate Pāragate Pārasamgate Bodhi svāhā

 
 
 
 こちらは、歌にしている。ローマ字化したサンスクリットが出ているので、少しはわかりやすいかもしれない。
Prajna-paramita Hrdaya Sutram (The Heart Sutra) 般若心経

 
 
 
 
 
 
 
 では、寄り道はこれくらいにして次回から本文の解説に入ろう。


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