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2007年6月 1日

『ダライ・ラマ 般若心経入門』を読了

 私はダライ・ラマを“生き仏”みたいにすごい人物とは思っていないので、この人の著作はほとんど読もうとも思っていなかったのだが、ここで般若心経解説をはじめた関係で、参考にしようと思って読んでみた。

 私にとって新鮮だったのは、般若心経を五道という修行階梯に当てはめて説いているところだった。チベット仏教における五道は、唯識仏教でいう五位(資糧位、加行位、通達位、修習位、究竟位)に相当する。つまり般若心経を、徐々に深まっていく境地の表現描写と見なすのである。

 本の内容は、とりあえず仏教教義の基礎知識をもっている人にはおもしろい。しかし、何も知らない人が読んでも般若心経の逐語解説が不十分なので飽きてしまうかもしれない。著者は、要するに空とは何かを把握してもらいたいのだろうと思う。

 読み方としては、最初に第二部「『般若心経』の解説」を読んでみて、第一部「仏教の立場」はあとから読んでもよいのではないかと思う。ただ、チベットの般若心経は、大本と呼ばれる日本の般若心経より長いものであり、その点では少し余計な話が入っているように思えるかもしれない。
 
 
 

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