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2009年7月30日

CDで真言宗のお経

 今回はCD付きの真言宗のお経の本を比較紹介したい。出版社ならびにシリーズは前回と同じ。真言宗といっても高野山真言宗、真言宗智山派、真言宗豊山派をはじめ様々な流派があり、今回CDを比較して思ったことは、この三者にも多少は雰囲気が違うということである。どの派がいいかは好みによるが、高野山真言宗は(読経している僧侶にもよるが)声が太くて重々しいがちょっと泥臭い感じもある。智山派は多少垢抜けているが、ちょっと軽い感じかなとも思う。一般受けするのは智山派のほうだろう。川崎大師や成田山新勝寺が智山派である。豊山派に関しては、音源にあまり当たれなかったのでちょっと分からない。
 

   

 
 今回は、やはり音声で流派を比較できるCD付きの本がいいのではないかと思って、第一に左側の『真言宗のお経』をお薦めしたい。高野山真言宗と真言宗智山派の仏前勤行式、ならびに智山派の十三仏念仏次第が収録されている。この十三仏念仏の節回しは聴いているとけっこうクセになるかもなあ、と思った。(笑) ちなみに、こちらの高野山真言宗の読経はちょっと重々しさはない。本のほうでは高野山真言宗の勤行を中心にして智山派・豊山派で違うところを補足する形で解説している。もっとも、三者の違いは本を買わなくてもコチラで確認できる。
 
 第二のお薦めは真ん中の『わが家の宗教 真言宗』である。これは智山派の勤行式である。こちらはCDとしてはあまり魅力はないのだが、最後に法話が14分弱あり、お経の意味が簡単に解説されているので、文字を読んでもあまり頭に入らない人にはいいかもしれない。また、本の内容としては真言宗についての一般的な解説がとてもよいと思ったし、阿字観については、声の阿字観・字の阿字観・実相の阿字観を簡単に解説しているので、積極的に実践してみたいと考えている人には予備知識として役立つかなと思った次第である。また、異本の『即身成仏義』には理具成仏、加持成仏、顕得成仏があると説かれており、私としては興味深かった。
 
 第三のお薦めは右側の『実修 真言宗のお経』である。(上の右側二つのうち、私は赤表紙の本を読んだが、おそらく出版年が違うだけで中身は同じだろうから白表紙の本をお薦めしておく。) これは高野山真言宗の勤行式である。これは上の二者に比較して真言がたくさん出ている。もしも真言や陀羅尼をもっとたくさん聞きたいのなら『真言宗の密教と修行』のほうが多いが、在家者はあまり接することのない真言ばかりだから、とくに追究しない人はむしろ今回紹介する本のほうがいい。『真言宗の密教と修行』にしかない陀羅尼と真言は、仏頂尊勝陀羅尼,大金剛輪陀羅尼,吉祥天,梵天,龍王,閻魔天,羅刹天,伊舎那天,地天,水天,風天,火天,貪狼星,巨門星,録存星,文曲星,廉貞星,武曲星,破軍星である。
 
 
 真言宗の法要の流れとして、以下の動画が役立つだろう。

読経:懺悔文・三帰・三竟・十善戒・発菩提心・三昧耶戒・五大願

 このあと開経偈,般若心経,本尊真言,十三仏真言,光明真言,御宝号,祈願文,回向と続くのが一般的な在家勤行である。(ただし五大願は除く。)
 
 
 
 
 

 
 
 
 
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