« 『空海 塔のコスモロジー』を読んで | トップページ | 般若心経解説(12)受想行識亦復如是 »

2009年12月 3日

CDで天台宗のお経(動画を追加)

 私は最近お経にこっている。といっても唱えるというよりは聴くほうである。だから、基本的にお経の内容云々よりも耳触りのいい声質が重要だったりする。(^^;
 
 今回は天台宗のお経CDの紹介である。天台宗は円・密・禅・戒の総合仏教であり、円とは円教すなわち法華経である。法華経には興味があるが日蓮宗はちょっと……という人は、天台宗で法華経に親しむといいかもしれない。もともと法華経読誦は天台宗が“ご本家”である。また、「朝題目に夕念仏」といって、晩のおつとめでは「南無阿弥陀仏」を唱える。
 
 お経を自分で唱えるのには抵抗があるし、ましては朝はそんな時間があるわけないという人は、夜にでも晩のおつとめを聞き流していると、日本の伝統的な仏教世界に浸かっている気分になれる。
 
 いくつかCDがでているが、私のお奨めとしては『天台宗 檀信徒勤行』(緑),『天台宗/信徒勤行』(黄),『お経/天台宗檀信徒勤行』(赤)の順である。
 
  

 
 左側(緑)のCDは内容が充実しているし、豪華経本が付いているのがいいのではないかと思う。たとえ自ら唱えずとも聴きながら目で文字を追うのがいいと思うが、苦しくて押し潰されそうな時には『大般若経』転読法要のごとくパラパラパラとやってみるだけでもご利益があるかも・・・なんて無責任なことを言ってはいけないな。ま、そういうふうにも使えそうな経本である。(^^ゞ
 
 中央(黄)のCDは、観世音菩薩普門品は偈文だけ。一方、比叡山讃仰のご和讃,観世音菩薩讃仰のご和讃,本尊ご和讃,伝教大師讃仰の和讃には鉦等が入っており、どちらかというとお経の内容量よりは音楽性を重視したい人には、こちらのほうがいい。
 
 右側(赤)は、観音経も入っていないし、私としてはあまりお奨めしない。
 
 内容比較のために以下に収録リストを上げておく。
 
天台宗 檀信徒勤行
(アマゾンに試聴なし)
天台宗/信徒勤行
(試聴なし)
お経/天台宗檀信徒勤行
(試聴あり)
● あさのおつとめ
1. 帰依三禮

  □懺悔文

2. 開経偈
3. 法華経観世音菩薩普門品第二十五
4. 普門品偈
5. 摩訶般若波羅密多心経
6. 山家学生式

7. 傳教大師和讃
8. 傳教大師御寶號
9. 回向文


● ばんのおつとめ
10. 帰依三禮

  □懺悔文
11. 開経偈
12. 法華経如来壽量品第十六偈
13. 圓頓章
14. 願文
15. 念佛和讃
16. 念佛法語
17. 三句念佛

18. 念佛開闢偈
  □念佛
  □回向文
  □念佛
  □回向文
● あさのおつとめ
1. 三礼



2. 開経偈

3. 法華経観世音菩薩普門品偈
4. 摩訶般若波羅密多心経
5. 山家学生式
6. 本尊ご和讃
7. 伝教大師和讃

8. 回向文
9. 回向伽陀

● ばんのおつとめ
10. 三礼

11. 懺悔文
12. 開経偈
13. 法華経如来寿量品偈(自我偈)
14. 円頓章
15. 願文
16. 念仏和讃
17. 念仏詠歌
18. 三句念仏

19. 念仏開闢偈
20. 念仏
21. 回向文

22. 回向伽陀
〈朝課(あさのおつとめ)〉
1. 三礼
2. 帰敬文
3. 懺悔文
4. 発願文
5. 開経偈


6. 般若心経



7. 宝号
8. 法華成佛偈


〈晩課(ばんのおつとめ)〉
9. 三礼
10. 帰敬文
11. 懺悔文
12. 開経偈
13. 大乗妙典如来寿量品偈





14. 光明真言
15. 念佛開闢偈
16. 念佛
17. 回向文
18. 念佛
19. 法華成佛偈
 
 
 
 その他、『比叡山 延暦寺の声明~胎蔵界曼荼羅供』というCDもあってアマゾンでは高い評価を与えられてはいるが、お経を勉強したいという人には役に立たない。純粋に音楽的に楽しみたい人にはいいかもしれない。さいわい何を言っているのかさっぱり分からない(笑)ので、音量を少ししぼってBGMにすると心が落ち着くかも?
 
 
 
 在家勤行の音声資料は見つからなかったが、四智梵語の動画があった。胎蔵界曼荼羅供などで唱えられる声明。「ア~~~~、ア~~~~、……」と声を張りあげているだけに聞こえるが、まあいちおう意味をもつ梵語ではある。
 
比叡山延暦寺式衆-天台声明「四智梵語」

 
 
 
 
 
 
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ 人気ブログランキング
↑多くの人に読んでもらいたいので、この記事が参考になった方はぜひクリックをお願いします。
 
 
 
招待制の仏教系SNS      分野別・難易度別に整理
SNS仏教談話ネットワーク  おすすめ仏教書
一部コミュニティを公開中      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
 

|

« 『空海 塔のコスモロジー』を読んで | トップページ | 般若心経解説(12)受想行識亦復如是 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

黛敏郎の涅槃交響曲について探していたらこのブログと出会いました。残念ながら涅槃交響曲は第2楽章でのみYouTubeでしか聞いた事がありません。ですが、波動が私にはこれは強いです。真言宗のお経とヒンドゥー教は耳障りがとても良く、特にヒンドゥー教のお経(お経と言って良いのでしょうか!?)胎内にいるような感覚でした。私は、極端な右脳型なので、感覚でしか捉える事が出来ません。共感出来る部分があったので、コメントを残す事にしました。失礼しました。

投稿: 名無し | 2009年12月 5日 09時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68705/46930970

この記事へのトラックバック一覧です: CDで天台宗のお経(動画を追加):

« 『空海 塔のコスモロジー』を読んで | トップページ | 般若心経解説(12)受想行識亦復如是 »