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2008年4月24日

チベットの仏教文化を護れ!

 YouTubeの動画を紹介しておきたい。天台宗別格本山 書寫山圓教寺 大樹玄承執事長の声明である。彼のように他の日本の仏教者も、チベット仏教の存続のために努力すべきである。


Japanese Buddhist talks about the Tibet problem(english sub)

 動画が消えてしまった場合に備えて声明文。

「いま私たち日本の仏教者の真価が問われています。チベットでの中国の武力行動によって、宗教の自由が失われる事に、心から悲しみと止むに止まれぬ抗議を表明せずにはいられません。
私たちはあくまでも宗教者、仏教者として僧侶をはじめとするチベット人の苦しみをもはや黙って見過ごす事ができません。
チベット仏教の宗教的伝統をチベット人の自由な意思で守ると言う事が大切な基本です。
皆さんは日本の全国のお坊さんがどうしているのかとお思いでしょう。
日本の各宗派、教団は日中国交回復の後、中国各地でご縁のある寺院の復興に力を注いできました。
私も中国の寺院の復興に携わりました。
しかし、中国の寺院との交流は全て北京(政府)を通さずにはできません。ほとんど自由が無かった。
これからもそうだと全国のほとんどの僧侶は知っています。

そして日本の仏教教団がダライ・ラマ法皇と交流する事を北京(政府)は不快に思う事も知られています。
あくまでも、宗教の自由の問題こそ重大であると私は考えています。
しかし、チベットの事件以来、3週間以上が過ぎてなお、日本の仏教界に目立った動きは見られません。
中国仏教界が大切な友人であるなら、どうして何も言わない。しないで良いのでしょうか?

ダライ・ラマ法皇を中心に仏教国としての歴史を重ねてきたチベットが今、無くなろうとしています。
私たちは宗教者、仏教者として草の根から声をあげていかなければなりません。
しかし、私の所属する宗派が中国の仏教界関係者から抗議を受けて、私はお叱りを受ける可能性が高いし、 このように申し上げるのは私たちと行動を共にしましょうという事ではないのです。
それぞれのご住職、壇信徒の皆さんがこれをきっかけに自ら考えていただきたいのです。

オリンピックに合わせて中国の交流のある寺院に参拝予定の僧侶もいらっしゃるでしょう。
この情勢の中、中国でどんなお話をされるのでしょう。
もしも宗教者として毅然とした態度で臨めないのならば私たちはこれから、
信者さん檀家さんにどのような事を説いて行けるのでしょう。
私たちにとってこれが宗教者、仏教者であるための最後の機会かも知れません。

書寫山圓教寺執事長大樹玄承 平成20年4月5日」

 ちなみに、このような日本仏教の動きを世界はこんなふうに評価している。コチラのコメント欄から引用。

「善光寺が発した静かな怒りは、世界の全仏教徒のみならず宗派を超えた宗教指導者が身を切るほどの警告となった」 CNN(us)


「ZENKOJIは一滴の血も流さず、一個の石も用いずに最大級のデモンストレーションを成し遂げた」 NBC(us)


「日本の対中外交の勝利をもたらしたのは、政治家ではなく若き僧侶だった」 F2 (france)


「2000年の時を越えて、遠い東の国にBuddismの精神が変わらず受け継がれていることをZenkojiはこれ以上にない方法で示した。我々は、我々と同じ価値観を共有する日本国民と日本の仏教界に強い尊敬と親しみの念を覚える。」 IDN(india)


「物静かで政治的な主張をしないことで知られる日本が動いた。拡声器もプラカードも用いないその静かな抗議の声はしかし、どんな喧騒よりも深く強く世界の人々の心に届くに違いない。」 BBC(uk)


「聖火リレーのボイコットを表明したその日も、Zenkojiは静かだった。その日、Zenkojiの境内で取材を続ける私は、全身にしみこむ鐘楼の深く低い音に思わず立ち尽くした。憎しみや悲しみを洗い流すこの聖なる音色が1300年にわたり受け継がれていることは世界の奇跡である。」 AE-press(australia)


日本の仏教界に対する宮崎哲弥の要請もどうぞ。


Miayazaki urges Japanese priests to defend Tibetan buddhists


 同じ仏教徒が迫害され殺されているのに黙ったままでいる僧侶に、慈悲を説く資格があるだろうか? 「自己の悟りのみならず他者をも救う大乗仏教」などと偉そうなことを言う資格があるだろうか?


 僧侶は、べつに声高に叫ばなくてもいい。袈裟を着てただ黙ってそこに立っているだけでいい。長野に出かけていって、仏教者はチベットの人々を気にかけているのだということを示してほしい。

 
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